血で

ビートルズのアレとタバコの名前のアレは入ってないんですね。


 山野浩一:著『山野浩一傑作選(I) 鳥はいまどこを飛ぶか』創元SF文庫
「鳥はいまどこを飛ぶか」(【参照】
「消えた街」(【参照】
「赤い貨物列車」(【参照】
「X電車で行こう」(【参照】)(【参照】)(【参照】)(【参照】
「マインド・ウインド」
「城」(【参照】
「カルブ爆撃隊」
「首狩り」(【参照】
「虹の彼女」(【参照】)(【参照】
「霧の中の人々」


 山野浩一:著『山野浩一傑作選(II) 殺人者の空』創元SF文庫
「メシメリ街道」(【参照】)(【参照】
「開放時間」
「闇に星々」(【参照】
「Tと失踪者たち」
「φ(ファイ)」
「森の人々」
「殺人者の空」
「内宇宙の銀河」
「ザ・クライム」

ウルトラ劣悪ゾーン

伊武雅刀萩原流行ら、
劣悪な環境で「子守り」をさせられる脇役俳優について考えながら
日曜日の夜にTVKを観ていたら、
もっと劣悪な環境で津田寛治が「怪獣守り」をさせられていた!


http://www3.tvk-yokohama.com/ultra/


怪獣のコントや漫才には、さほどの期待はしていなかったから、
まーあんなもんだろうとも思うが、
本部に一人でいるミニスカ隊員のパートは、いくら何でも
もーちっと他にマシなやりようがあるだろう!


せめて、ミニスカ制服が売りである以上、
毎回のオープニングで、セットの中央に
少し脚を開いた仁王立ちをさせて、
ポーズを決めさせて決めゼリフを言わせろ!


それだけでも、だいぶん違う!


(あの隊員さんは、この前までの『仮面ライダーOOO』のヒロインだった人らしいですよ。
 「妹」「白いワンピース」「怪力」という
 どこも動かし方に困るキャラしか与えられていなかった、気の毒な人。


 地球防衛ミニスカ制服でも動けない、ということは、
 もともと、そんなに動けない人なのだろうか。


 そもそもの最初は、↓コレだそうです。


 田山花袋:著/藤牧徹也:写真『少女病』青山出版社


 田山花袋の見つめる視線あって成り立つ、通り過ぎるだけの少女!


 そうだったのか、『ウルトラゾーン』に足りないものは、病的な花袋の視線!
 あと布団! 病的な!)


 田山花袋:著『蒲団/一兵卒』岩波文庫


 田山花袋:著『蒲団/重右衛門の最後』新潮文庫


(『少女病』が読める文庫版を捜したけど、ちょっと見つかりませんでした。)

ロマン神経症

 山口雅也:著『モンスターズ』講談社文庫
「もう一人の私がもう一人」
「半熟卵にしてくれと探偵は言った」
「死人の車 ある都市伝説」
「Jazzy」
「箱の中の中」
「モンスターズ 怪物團殺害事件」
「LINER NOTE」
解説/杉江松恋


冒頭の『もう一人の私がもう一人』で引用されている『鬼火』って
ムーンライダーズだよね。


 ムーンライダーズ『MODERN MUSIC』(CD)
「VIDEO BOY」
「グルーピーに気をつけろ」
「別れのナイフ」
「DISCO BOY」
「VIRGINITY」
「MODERN LOVERS」
「BACK SEAT」
「BURLESQUE」
「鬼火」


神経症に悩む主人公の名前が「ケイイチ」。


だとすると、
首に派手なネッカチーフを巻いて
口髭もオシャレな友人の「ビートさん」という人物が、
ザ・ビートニクスの相棒に思えてくる!


 THE BEATNIKS『EXITENTIALIST A GO GO ビートで行こう』(CD)

デカダンまで張ったこのアタイが

http://www.un-go.com/


人間は美しいこと楽しいこと贅沢なことと同様に、正しいことも愛する。
それは『デカダン文学論』。


 坂口安吾:著『堕落論』角川文庫(【参照】


20111108042743 坂口安吾:著『坂口安吾全集(14) FARCEに就て/日本文化私観/堕落論/他』ちくま文庫


 坂口安吾:著『堕落論/日本文化私観 他二十二篇』岩波文庫【参照】)(【参照】


人間はヨーヨー折鶴リリアンと同様に、ツルゲーネフも愛する。
それは『スケバン刑事』文学論。


 ツルゲーネフ:著/神西清:訳『はつ恋』新潮文庫


1987年の年が明けた途端、
3代目麻宮サキ・風間唯は唐突に新潮文庫の『はつ恋』を読んでいた。


そして『ヨーヨーと口紅・三代目の初恋』と題された事件が始まるわけだが、
なぜ急に『はつ恋』なのか?


それは、劇中で『はつ恋』がモチーフにされていた
東宝お正月映画の『恋する女たち』を観たからである。
絶対そうである。


なにしろ共演こそしていないものの名のみ高く聞く先輩、初代サキの主演作で、
さらに唯にとっては、『地獄城』の映画で直接お世話になった
「お京さん」と「西脇さん」まで出演しているのである。
興味を持たないわけがないのである。


だから映画を観て、『はつ恋』にも興味を持って、それで読んでいたのである。
そうに決まっている。


その年の正月の唯は、地獄城から生還したばかりだというのに
闘いの合い間に映画を観て、本を読んで、
さらに日本テレビで深夜に放送していたヘップバーンの映画『おしゃれ泥棒』まで観ていたのだから
大忙しだったわけですね。青春ド真ん中ですね。

うすっぺラ王

 『オトナアニメ Vol.22』洋泉社


輪るピングドラム』の監督がテラヤマにカブれている、という記事のために、
特集の中で「テラヤマとは?」を説明するコラムが設けられていて、
そのおかげで、『寺山修司全歌集』が文庫で出ていることを知りました。


ありがとう、役に立った!


ありがとう、カブれやすい監督サン!
あなたがカブれてくれたおかげです!


 寺山修司:著『寺山修司全歌集』講談社学術文庫

真・敗戦探偵

安吾先生、昭和25年の風俗レポート連載。
言ってることが身も蓋もなくて面白い!


20111113054400 坂口安吾:著『安吾巷談』角川文庫
「麻薬・自殺・宗教」
「天光光女史の場合」
「野坂中尉と中西伍長」
「今日われ競輪す」
「湯の町エレジー
「東京ジャングル探検」
「熱海復興」
「ストリップ罵倒」
「田園ハレム」
世界新記録病」
「教祖展覧会」
「巷談師退場」


(あんまり身も蓋もないせいか、
 後続シリーズの『安吾新日本地理』や『安吾史譚』は
 何度も文庫化されているのに、
 『安吾巷談』は角川文庫以降は、全集を除けば、単品では再刊されていない。
 すっかり忘れ去られてしまっている。
 角川文庫版すら、国会図書館にも入っていないみたいで、検索しても出てこない。)


坂口安吾:著『安吾新日本地理』角川文庫
 #坂口安吾:著『安吾新日本地理』河出文庫
安吾伊勢神宮にゆく」
「道頓堀罷り通る」
伊達政宗の城に乗り込む」
「飛鳥の幻」
「消え失せた沙漠」
長崎チャンポン
「飛騨・高山の抹殺」
「宝塚女子占領軍」
「秋田犬訪問記」
「高麗神社の祭の笛」


坂口安吾:著『安吾史譚』角川文庫
 #坂口安吾:著『安吾史譚』河出文庫
 #坂口安吾:著『安吾史譚 七つの人生について』PHP文庫
天草四郎
道鏡童子
「柿本人麿」
「直江山城守」
「勝夢酔」
小西行長
源頼朝


坂口安吾:著『安吾新日本風土記』河出文庫
「歴史探偵方法論」
安吾新日本風土記/『安吾・新日本風土記』仮題について
         /高千穂に冬雨ふれり(宮崎県の巻)
         /富山の薬と越後の毒消し(富山県新潟県の巻)」
「飛騨の秘密」
「日本の山と文学」
「鉄砲」
「ヨーロッパ的性格、ニッポン的性格」
安吾武者修業/馬庭念流訪問記」
「桐生通信」
回想「書かれなかった安吾風土記高知県の巻)」竹内一郎


 坂口安吾:著『人間・歴史・風土 坂口安吾エッセイ選』講談社文芸文庫
天草四郎
「直江山城守」
「勝夢酔」
安吾伊勢神宮にゆく」
「飛鳥の幻」
長崎チャンポン
「飛騨・高山の抹殺」
「高麗神社の祭の笛」
「高千穂に冬雨ふれり」
「富山の薬と越後の毒消し」


安吾巷談』のストリップ取材の巻で、
一山ナンボで集団で舞台に出てくる群舞の踊り子のことを
普通に「ワンサ」と呼んでいますね。


とくに何の説明もなく「ワンサ」「ワンサ」と連発しているので
当時は完全に日常語になっていたんだな。


いや、「ワンサ」には本文中の説明も、文庫編者による語註もないから、
たぶん群舞のメンバーのことなのであろうという、
そういう意味なのだろうと勝手に思っているだけなんだけど。


【参照】

喪中、北ーーーッ!

 北杜夫:著『マンボウ遺言状』新潮文庫


徹子の部屋』は再放送するのかなあ。


できれば、30年前の、躁病期真っ最中の、
歌って叫んで絶好調だったマブゼ共和国時代の出演分を流してくれないかなあ。


気違いが、その凄絶な病状を丸出しにした、
思いきり気が違っているところを実況中継している映像を観て、
ゲラゲラ笑って楽しみたい!


20111026075532 北杜夫:著『マンボウ マブゼ共和国建国由来記』集英社
 #20111026075531 北杜夫:著『マンボウ マブゼ共和国建国由来記』集英社文庫

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※『怪盗ジバコ』と私(【参照】)(【参照】
※『父っちゃんは大変人』と私(【参照】
※『マンボウぼうえんきょう』と私(【参照】)(【参照】
※『人工の星』他と私(【参照】
※『大日本帝国スーパーマン』と私(【参照】
※『遙かな国遠い国』と私(【参照】)(【参照】)(【参照】
※『マンボウぱじゃま対談』と私(【参照】
※『優しい女房は殺人鬼』と私(【参照】


(オマケ)お兄さんと私(【参照】