デカダンまで張ったこのアタイが

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人間は美しいこと楽しいこと贅沢なことと同様に、正しいことも愛する。
それは『デカダン文学論』。


 坂口安吾:著『堕落論』角川文庫(【参照】


20111108042743 坂口安吾:著『坂口安吾全集(14) FARCEに就て/日本文化私観/堕落論/他』ちくま文庫


 坂口安吾:著『堕落論/日本文化私観 他二十二篇』岩波文庫【参照】)(【参照】


人間はヨーヨー折鶴リリアンと同様に、ツルゲーネフも愛する。
それは『スケバン刑事』文学論。


 ツルゲーネフ:著/神西清:訳『はつ恋』新潮文庫


1987年の年が明けた途端、
3代目麻宮サキ・風間唯は唐突に新潮文庫の『はつ恋』を読んでいた。


そして『ヨーヨーと口紅・三代目の初恋』と題された事件が始まるわけだが、
なぜ急に『はつ恋』なのか?


それは、劇中で『はつ恋』がモチーフにされていた
東宝お正月映画の『恋する女たち』を観たからである。
絶対そうである。


なにしろ共演こそしていないものの名のみ高く聞く先輩、初代サキの主演作で、
さらに唯にとっては、『地獄城』の映画で直接お世話になった
「お京さん」と「西脇さん」まで出演しているのである。
興味を持たないわけがないのである。


だから映画を観て、『はつ恋』にも興味を持って、それで読んでいたのである。
そうに決まっている。


その年の正月の唯は、地獄城から生還したばかりだというのに
闘いの合い間に映画を観て、本を読んで、
さらに日本テレビで深夜に放送していたヘップバーンの映画『おしゃれ泥棒』まで観ていたのだから
大忙しだったわけですね。青春ド真ん中ですね。