あゆみの箱!

20110124041013 『夢路いとし・喜味こいし 漫才傑作選/ゆめ、よろこび しゃべくり歳時記』(DVD×5)


夢路いとし師匠を追悼した、2003年の【掲示板泌沖】より再録。


>「お利口にグリコ!」 投稿者:石川誠壱  投稿日: 9月29日(月)16時25分33秒

> (こっちのほうが感慨深い。
>  よく幼稚園で連発して嫌われたし、
>  自分でも言われたらイヤだったから。)

> *

> 「5万円7万円10万円運命の分かれ道!」は、
> その以前には、
> 「3万円5万円7万円」だった。

> ずっと「3万円5万円7万円」のルールだと思っていたものが、
> いつの間にか、気がついたら「5万円7万円10万円」になっていた、というのは、
> 幼な心に非常な違和感として残っている。
> 違和感というより、それは恐怖だった。

> 高度経済成長で、景気のいいインフレ社会だから、
> その御時世にあわせて値上げしたのか…というような、
> 社会的な意味などは、明らかに考えてなかったのだが(子供だから)、
> ただ、もう、「10万円」という金額が、
> 当時のオレには、まったく想像できない数字だったのだ。

> (「3万円5万円7万円」の、
>  さらに以前には「1万円3万円5万円」だったらしいけど、
>  その頃のことは記憶にありません)

> 「7万円」までは、どうにか把握できていたのだと思う。
> 当時のオレの中の「大金」という概念の最大値は、
> いとし師匠の叫ぶ「7万円!」が限界だったのである。

> それが、世の中の景気などは知りゃしないけれども、
> とうとう最高金額が「10万円」になってしまったところから、
> そのお買い物ゲームのリアルさは、オレの想像を越えたのだ。

> 6ケタの数字、というものに、それまで触れたことがなかったのだろう。

> もちろん算数としてなら、
> 4ケタの上は5ケタ、5ケタの上は6ケタ、
> それぐらいの計算なら出来る。

> しかし、それが「金額」という、
> 日常の中にあるリアルな数字としての6ケタになれば、
> とたんに感覚がついていかなくなる。

> 7万の上には8万があり9万があり、
> そして10万がある、というのは頭で考えれば理解できるけれど、
> 金額としての「10万円」は、
> 完全にオレの理解の外にある、未知の領域の話だったんですね。

> あまりにも分からないから、だから、怖かったのだ。

> (で、それが30年以上も経った今でも、
>  オレと「10万円」の間には、乗り越えられない大きな壁が立ち塞がっている…というのが
>  恐ろしいジャマイカ。笑わせるジャマイカ。)

> だから、グリコワンタッチカレーで端数を埋め合わせ…という趣向が、
> ものすごく理解しやすい演出として、心に刻まれていますねえ。

> また、出場者の全員が、ノルマで必ず、
> グリコワンタッチカレーを買わなくちゃいけない(最低10個だっけ?)というのも、
> 面白いと思った。

ワンタッチカレーって、1個10円だっけ? 20円だっけ?

> そりゃもう、理解し放題。感じ取り放題。

> (あと、このグリコの番組のおかげで、
>  オレは「中津川フォーク・ジャンボリー」と言われると、
>  常に脳裏に巨大なフランクフルトソーセージの画が浮かぶ)


グリコの前は、
『オリエンタル・がっちり買いまショウ』だった。


その頃の決め台詞は、何と言っていたのだろう。
もちろん観ていたはずなのに、記憶がないけど。


「お利口に」の「オリ」というのは、
オリエンタル時代の名残りだったのだろうか。


(ああ、そうだ!
 オリエンタルは「がっちり食いましょう!」だ!)