真子はローラ・ボー

 日吉ミミ日吉ミミ ベスト』(EP)
「男と女のお話」
「世迷い言」
「北風ぴゅうぴゅう」
「ひとの一生かくれんぼ」
「たかが人生じゃないの」
「十時の女」
「居酒屋」
「うそつきが好きよ」
「命日」
九十九里浜
「ピリオッド」
「東京チカチカ」
「キラキラヒカレ」
「天気雨」
「北茶廊」
「遊ばれ上手」
「二枚の落ち葉」
「ウォーキング マイ ライフ」
「ラブ・イズ・ゴーン」


オレにとっては日吉ミミといえば、
『男と女のお話』でもなく(それも重要だけど。郁恵のモノマネとともに重要だけど。)
『世迷い言』でもなく(それもすごく重要だけど。近田春夫のディスクジョッキーとともに重要だけど。)
まず『東京チカチカ』である!


20110812030827 日吉ミミ『東京チカチカ』(EP)
「東京チカチカ」
「男と女の結論」


間違えている人も多いが、
誰でも知ってる有名歌手・日吉ミミの曲を、
誰も知らないマイナーアイドルの加苗千恵がカバーした…わけではないんですよ。


誰も知らないマイナーアイドル・加苗千恵の埋もれた曲を、
誰でも知ってる有名な日吉ミミがカバーしている、というのが真相なんですよ!


BEATIT.jpg 加苗千恵『東京チカチカ』(EP)(【参照】
「東京チカチカ」
「おんなの誓い」


加苗千恵の『東京チカチカ』は1978年。
日吉ミミの『東京チカチカ』は1982年です。


それも日吉ミミはベテランらしからぬアグレッシブさで、
佐久間正英アレンジの新解釈『東京チカチカ』で、
テクノ歌謡にチャレンジしているわけですよ。


考えてみれば郷ひろみの「変な声」は、プラスチックボイスなどと呼ばれて、
テクノ方面への接近も、間々、見られた。


しかし、同じような「変な声」なのに、
日吉ミミの声がプラスチックボイスと呼ばれて評価されることはなかった。


郷ひろみファンの郁恵ちゃんでさえ、
 「日吉ミミの声」と「菅原都々子の声」は同じ範疇、という解釈をしているわけだしな!)


それでも、誰も気づいていない間にも、
日吉ミミ本人は自分で勝手にテクノに接近してしまっていたわけだ!


恐ろしや恐ろしや。


そんなアクティブな人だったのなら、
死ぬまでに、どこへ勝手に接近して潜り込んでいたことなのやら、
想像もつかないではありませんか!